#1. ゆらゆら帝国『YURAYURATEIKOKU LIVE2005~2009』
ジャパニーズロックの最先端にして最終型(大根調べ)、ゆらゆら帝国が解散後にリリースしたライブテイク&映像集。スタジオ音源もさることながら、ゆらゆらの真骨頂はラストアルバム発売後のライブパフォーマンスにこそ集約されていた。
DVDの日比谷野音ライブは僕のディレクションだが、その緊張感とスリーピースバンドの究極とも言える演奏とパフォーマンスが良い形で記録できたと自負しています。
#2. 宇多田ヒカル『SINGLE COLLECTION VOL.2』
存在が当たり前になりすぎて今や「宇多田サウンド」評価よりもブログやツイッターでの発言やワイドショー方面での「人間活動」が取り上げられがちだが、改めてこの(今のところ)後期のベスト盤を聴いてその「よくできてんなあ!」感に驚いた。いや、ほんと良くできてますよ。そんで彼女の「人間活動」にシフトせざるをえなかったギリギリ感も伝わってきます。
#3. 砂原良徳『Subliminal』
「元電気グルーヴのノイローゼ」こと砂原まりん良徳、超傑作「LOVE BEAT」以来9年ぶりのオリジナルサウンドということで胸も股間も膨らむほどの期待でしたが、初めて聴いた印象は「・・・あんま変わってねえ」でした。がっ!スタジオの最上級のサウンドシステムで聴いてびっくり。ものすごく手の込んだ緻密なことを9年かけてやってきたことがよおおおおくわかった。
で、それが通常のサウンドシステムだと「・・・変わってねえ」に聴こえるところもまた凄い。今年300回は聴きました。最高。