#1. 9dw『rmx』

アメリカのWax Poeticsからリリースされたアルバム「9dw」が日本でも好セールスを記録し、都内クラブイベントへの出演を中心に活動の幅と認知を確実に上げてい る9dw(ナイン・デイズ・ワンダー)による、国内外の著名プロデューサーやリミキサー、DJとのコラボレート・アルバム。
DISCO DUBやエレクトロニカ、ダンスミュージックからリスニングまで幅広い音楽観と壮大さを持つ素晴らしいアーティスト。人の温かさも感じるのはバンドならでは! 3、4曲目が踊れるDISCO DUBしてます。
2010年のカウントダウンにTabloidで開催されるRainbow Disco Clubに9dwが出演するのですが、他にもFloting Points、Metoro Area、Waves…等という豪華ラインナップ。伝説的な新年を迎えることが出来そう。RDC要チェック! http://www.rainbowdiscoclub.com/

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#2. Four Tet『There Is Love In You』

フォー・テットことKieran Hebdenは1980年イギリス出身。年齢を考えると若手だが、1999年リリースのファーストアルバムから数えて、今作品がフォー・テット名義の5作目というから、なかなか長いキャリアを持つ人だ。
本作は基本的に電子音の織り成すループが延々と続くのだが、そこにはテクノやエレクトロニカ、アンビエント、ダブステップと、様々なジャンルからの影響を垣間見ることができる。ヒプノティックなサウンドが心地よくも、ミニマルでストイックな印象も受けるバレアリックな作品で、アルバム1枚通しての流れを考えたトラックの順序も素晴らしい。先日のDommuneでのライブも文句の付けようが無い内容で、幅広い音楽ファンから指示されている事も証明した。

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#3. Matthew Dear『Black City』

今年、もっとも現場で衝撃を受けたのがMatthew Dearだ。春に行われたタイコクラブにおける、朝方のメインフロアーでのプレイは、今後忘れる事は出来ないといってもいいほどだった。GhostlyやSpectral独特のテクノともミニマルとも言い難い、インテリジェンスでヒプノティックなサウンド、緩くもあるけどアシッディーでぐるぐると回る壮絶な世界観、でも音楽的にもハイクオリティーでいてオリジナル。決して新しい感じではなく、どこと無くレトロというかアナログ感を感じさせるエレクトリックミュージックに圧倒されたものだ。
そして今年発売されたこのアルバムは、Matthew Dearらしい音の世界が詰め込まれた、ジャンルを超越した素晴らしいものになっている。別名義のAudionとは異なる、どこと無くRockを感じさせるテイストなどに、音楽オタクらしさを彷彿とさせる。
今年のタイコクラブではオフィシャルカメラマンとしての参加でMatthew Dearを撮影したのだが、舞台袖で本人のオーラに圧倒され、一瞬で虜にさせられた。今、自分の中で最も注目しているアーティストの1人である。

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選んでくれた人

霜降 高明
SHIPS PRESS、DJ

http://www.shipsltd.co.jp/