#1. 山本精一『ラプソディア』

前作の「PLAYGROUND」も凄く良かったですが、今作も最高です。山本さんの声は、どんな曲調でもす~っと体に染み込んで来て、とても静かな気持ちになれます。歌ものソロアルバムで、ドラムは人に頼んでベースとギターは自分で弾くというスタイルを今回自分でもやってみたので、なんか勝手に意識したり、親近感を持ったりしていました。

#2. ORGE YOU ASSHOLE『homely』

この若さでこんな浮世離れしたアルバム作っちゃって、この先だいじょうぶか?なんて余計な心配をしてしまいました。ちゃんとポップなメロディーを歌っているのに、何度聴いても歌詞やメロディーが頭に入ってこず、取りとめのない印象だけが残る(ほめてます)。独特の声によるところが大きいと思いますが、この中心が抜け落ちたような感じ(ほめてます)が凄く不思議だし面白い。

#3. Salyu×Salyu『s(o)un(d)beams』

上記の2名と打って変わって、こちらはボーカルがみなぎりまくってます。自分も少し参加しているので、ベストに上げるのもどうかと思いましたが、やっぱり凄いアルバムだと思います。小山田(サド)とSalyu(マゾ)の一歩も引かない真剣勝負。参加させてもらえて楽しかったです。

選んでくれた人

坂本 慎太郎 
ミュージシャン

1967年9月9日大阪生まれ。
1989年:ロックバンド、ゆらゆら帝国のボーカル&ギターとして活動を始める。21年間で、3本のカセットテープ、10枚のスタジオアルバム、1枚のスタジオミニアルバム、2枚のライヴアルバム、1枚のリミックスアルバム、2枚組のベストアルバムを発表。
2006年:アートワーク集「SHINTARO SAKAMOTO ARTWORKS 1994-2006」発表。
2010年:ゆらゆら帝国解散。解散後、2編のDVDBOXを発表。
2011年:salyu×salyu「s(o)un(d)beams」に3曲作詞で参加。自身のレーベル、zelone recordsにてソロ活動をスタート、初のソロアルバム「幻とのつきあい方」を発表。2012年2月24日には、坂本自身も全曲ベースで参加した、ママギタァ約10年ぶりの3rdアルバム『MAMAGUITAR SINGS MAMAGUITAR』を、zelone recordsから発表予定。
www.zelonerecords.com