この物語の主人公は僕。そう、どこにでも居る1人の青年さ。しかも世間一般には、"さえない"なんて言われる側のね。
昔から何をやっても中途半端。仕事も遊びも。金だって全然無いし、彼女なんて夢のまた夢だ。もちろん、僕だってこんな現状に満足している訳じゃない。
でも、僕には人より秀でた特技なんて何一つないし、具体的に何をすれば人生が好転するのか、皆目見当もつかない。人生は不平等だよ、残酷なほどにね。