• #1.Isaiah Rashad 『The Sun's Tirade』

    TDEの注目株ってところから完全に突き抜けた作品。90sの消化具合もこれ迄出て来たニューカマーのカヴァーみたいなものじゃなくて、自分の物にしてしまう技量が半端じゃなかった。特にM7の"Bday"のクラクラするネタ使いとか、ほぼHookみたいなRapのハメ方は、BahamadiaやFab 5でヤラレて来た自分にも突き刺さりました。そこから続くM8"Silkk Da Shocka"のドロドロな切なさへの流れもこのアルバムのハイライト。捨て曲一切無しのダントツ1位! 今年は間違い無くコレ。

  • #2.Fat Jack 『Cater To The DJ 2』

    今年改めてガッツリ聴いたアルバム。寧ろKendrickが当たったここ数年のラップスタイルのベースになる、KendrickのRapの変態性とか、のめり込み具合、TPABの世界観とかってのはこういうGood Life Cafe等のシーンが無ければもっと遅れていたんじゃないかと思う重要作。Pigeon Johnが参加したM10 "Payback"を聴いて貰えばすぐに「なるほど、こりゃ確かに」ってなると思います。Fat Jackの良い意味で追い込み過ぎないラフなビートとその色合いは当時しか出せないもので、カラフルな仕上がりになってます。今年聴き直して新しい発見があった一枚。

  • #3.Kamaiyah 『A Good Night in The Ghetto』

    G-RapのフィメールMCに新しい時代が来たのをビシビシ感じる一枚。G-Rapのどれだけケツいか、サグいかっていう要素を残しつつ、フィメールならではの艶っぽさがバッチリハマってる。ウェッサイ大ネタ弾き直しが若干多いけど全くいやらしくない使い方で、ラップ(特にHookメロ)とかはサウスの輩丸出しな感じも良かったですね。今クラブやドライブでかけてもバッチリだし、昔からのG-Rapファンや2000年代のHiphop好きにも勧められる一枚。個人的にM1"I'm On"やM12"Ain't Goin Home"が一生聴けるクラスのボム。Young MAも好きだけど、俺はこっちだった。