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#1.カネコアヤノ 『群れたち』
存在は前から知っていたのですが、出会いは新宿のレコード店の店頭ナウ・プレイング。独特な世界観で歌う人だなあー、などと聴きながら中古盤を漁っていたのですが、曲が進んでいくにつれ、ドンドンとその言葉、メロ、歌声で私の身体を侵食されてしまい、居ても立っても居られず、漁った中古盤をおざなりにして、店頭ナウ・プレイングをチェック。嗚呼、この娘だったんだ、と合点。すぐさまCD購入。確か、このCD、アナログ盤出てたぞ、という記憶があり調べてみたら、とうの昔にソールドアウト。自らのアンテナ感度の低さを呪った、西新宿の夕刻過ぎ。その後、運良くアナログを手に入れ、念仏の様に聴いてました。それ以降、今年のはじまりから夏に掛けて、このレコードに支配されてました。そして気づいたら、カネコアヤノさん、弊社に所属してくれてました。嗚呼、エニシ。
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#2.Joni Mitchell 『Blue』
大名盤ですね。20年くらい聴き続けているアルバムですが、この秋は何故か異常なほどヘビロテ。職業柄、バンドメンバーを乗せて車を運転する機会が多いのですが、特に夜の田舎道を走る際はよく聴いていたなあ。恋人とも聴きました。このアルバムの曲は全て熟知しているので、今回のタームは聴き処のポイントを少し変えまして、”歌詞”に重点を置いて聴いていたその結果、魔性の奔放なる女性に振り回されたくなりました……。
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#3.Minutemen 『Double Nickels on the Dime』
BLACK FLAGやHüsker Düなど、雄が肩を並べるレーベル所属ゆえ、モロハードコアのサウンドを思い浮かべるかもしれませんが、HARDCORE PUNKをベースにJAZZ FUNK R&Bやら雑食一緒くた、と言ったらよいのか、唯一無比な内容に久々に震えました。この所謂、元祖ミクスチャー的着眼点は後にSonic Youth、Pixies、Dinosaur Jr.、Fugazi、Red Hot Chili Peppersら多くのUSオルタナティヴ・シーンのバンドに多大な影響を与えた事実も納得、な斬れ味。