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#1.NENE 『夢太郎』
自分の関わった作品(FNCY、BIM)は”more than お勧め”なので、ここではたくさん聴いた&紹介する機会がなかった作品を選びました。クリエイティブさを感じたヒップホップ作品から3つ。
タイトルもグッとくる「夢太郎」。おばけ、妖怪というもののことをわたしもよく考えているので、しっくり感じるところもありつつ、その抽出の仕方、音像や作品を貫くムードがユニークなものになっていて好きです。コンセプチュアルだけどとっても人間味を感じました。 -
#2.Moment Joon 『Passport & Garcon』
わたしにも「どこの国の方ですか?」と訊かれ、それに答えた時、心の中に波が立つことがあります。慣れてしまったこと、言語化を避けてきた感情。アルバムの中で演じ分けられる怒りと悲しみ、強さと弱さのコントラストがヒップホップの中で一体になっているのが美しかったです。
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#3.釈迦坊主 『NAGOMI』
低音オブザイヤー。音像は作品の中で大きなものだと感じます。この作品の低音は独特の鳴り方をしていて、破壊力があるけれど優しい。声の扱い方も好きです。セルフミックスだと知って刺激をもらいました。あらゆるプロフェッショナルに支えられて作品が出来上がるのももちろん素晴らしいし、一アーティストが己の世界を突き詰めようとすることも尊いと感じています。