選んでくれた人
DJサモハンキンポー
DJ、ミュージシャン、編集者
2020年10月、企画編集を手がけた国際的なラテン歌手YOSHIRO広石の自伝本『YOSHIRO~世界を驚かせた伝説の日本人ラテン歌手~』が焚書舎より刊行されました。
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#1.Guaco 『Guaco83』
ベネズエラはマライカイボが生んだ最強長寿トロピカル・サルサ・バンド、Guacoの1983年作。1960年代に学生バンドとしてキャリアをスタート、あまりにリリースが多いのでバンド名+年号がアルバムタイトルになっているものも多数。中でも”Cepillao”はここぞという時にDJでよくかけました。
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#2.ADMAS 『Sons Of Ethiopia』
日本生まれエチオピア育ちのAbegasu Shiota率いるコズミック・フュージョン・バンドのADMASが1984年にリリースしたアルバムの2020年再発盤。エチオピアの軍事政権によりワシントンへ亡命した亡命エチオピア人の子息たちによる作品というのも重要なファクターで、亡命キューバ人にしてもそうですが、いびつな歴史の運命のいたずらの中で生まれる音楽はやはり心に響きます。
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#3.YOSHIRO広石 『Cool & Sensual Latin From Japan=Grito De Verdad』
今年はYOSHIRO広石氏の自伝本を出版したのですが、長きにわたる編集作業で一番聞いたのはYOSHIRO氏が昨年にリリースしたこのアルバムでした。中でも性的マイノリティーである自身の思いと多様性に対するメッセージを歌った”それぞれの存在(マイノリティ・プライド)”は分断が進む今の時代により一層響き、意味を持つものだと思います。