清永浩文とカーハート。

ちょうど1年前にスタートした、[ユニフォーム・エクスペリメント(uniform experiment)]と[カーハート(Carhartt)]のコラボレーション。今季で3シーズン目を迎える両者の関係性について、すべてのデザインを手掛ける清永浩文氏に聞いてみた。



「僕にとってカーハートは普段着たいと思うワークウェアブランド。比較的昔からアウトドアブランドは"普段着"という捉え方をされてきましたが、ワークウェアブランドとしてはカーハートが初めてじゃないでしょうか」

[ソフネット(SOPHNET.)]と[ユニフォーム・エクスペリメント]、[エフ・シー・レアル・ブリストル(F.C.Real Bristol)]のデザインを手掛ける清永氏はカーハートについてそう話す。

「初めて意識したのは、たぶんヒップホップのPVを見たとき。USのアーティストの着こなしが印象に残っていて、後で調べてどういうブランドなのかを知るようになったと思います。最初に買ったのは恐らく定番のニットキャップ。ダック生地のアクティブジャケットも当時はよく着ていましたね。どちらも今は自分のブランドで一緒に作らせてもらっているので、そっちを着ることが多くなってしまいましたが」

そんな清永氏とカーハートは共通の知人が多かったこともあって、急速に関係性を縮めていく。2005年「ソフ.東京店」の6周年で初めてコラボレーションしたのを皮切りに、2011秋冬コレクションからユニフォーム・エクスペリメントとのコラボレーションもスタート。ワークウェアの“ユニフォーム”と、メンズクロージングの“ユニフォーム”がリンクすることになる。

「僕たちがカーハートの質実剛健なプロダクトを作ることはできませんが、そこに様々なカルチャーを内包した僕たちの空気感を組み合わせることはできるし、そうすることでお互いにとって面白いものが出来るんじゃないかという予感はありました。だから、こうして実際に形になったものを見ると本当に感慨深いものがありますね」