
今年一番、音で別の世界まで連れていってくれたのはこのアルバム。エレクトロニックでありながら同時にプリミティブなエネルギーに溢れた、歪んだ音の塊が押し寄せる。

ダンス・ミュージックの人はシングルが良くても、アルバムになると急にフロア以外のニーズを意識してつまらなくなる、という場合もあるけど、その点このアルバムは、子どもの冒険のようなカラフルで躍動感溢れるハウス/テクノで押し通していてよかった。

リイシュー系ではこれ。日本で言うところの所謂「シティポップ」と共通項(洗練されたソング・ライティング、グルーヴィーなリズム、趣向を凝らしたアレンジ etc...)が多いコンピレーションで、この視点にはそそられた。