この工場に引っ越してきてから、本当に色々なことが変わった。
まずは人数が増えたことによって、格段に作業効率がよくなったこと。
一日に作れるカバンの本数が一気に増えた。これは大きい。
人数が増えたこともあって工場には活気がある。
新しく入ってきた桂くんもまだ二十歳やから、ベテラン職人たちからもめっちゃ可愛がられてる。
あとは工場に併設してマスターピース専用の裁断場ができたこと。
これも大きい。
「裁断場」とは生地やレザーを裁断する場所。
大型の裁断機を設置して、自社製品に使用する生地を型紙の通りに裁断していく。
裁断機を持っている工場は少なく、通常は外注で裁断に出す。
外注だと、色々なブランドの生地を裁断していることもあって、裁断の依頼をしても向こうのスケジュールもあって思うように上がってこないことも多い。
けれど、自社で裁断場を持っていれば自社の縫製スケジュールに合わせて順繰りと裁断を行っていくことができる。
スケジュールを立てる上で最後にネックになってくるのが生地や資材の納期遅れであったり、裁断のスケジュールだからだ。
この裁断の部分がクリアできるのはかなりの強みだ。
裁断場には山根さんという大ベテランの裁断師がいる。山根さんもココに拠点を移動したときに加入したメンバーなのだけれど、BASE大阪の中でも一、二を争う厳しさ!
怒られることも多々・・・
とにかくお酒が好きなので僕らも一緒に飲みに連れて行ってもらって人生の大先輩として色々と教えてもらっています!