• #1.テンテンコ 『工業製品』

    BiSで活躍したのち、今回トイズファクトリーからリリースしたテンテンコ。あんなにプリティーなのに、ノイズやインダストリアル/テクノポップをかます感じ、ハンパないですね。JINTANAも"次郎"という曲で楽曲提供と作詞原案となるストーリーの提供をさせて頂きました。日本中を熱狂させる未知の演歌歌手「次郎」が、暴走列車の上から楽しむことの大事さを沿道のすべてに人に歌で問いかけるというお話の歌詞ですが、好きなものを貫くテンテンコさんの姿勢にも重なります。七尾旅人さんによる"流氷のこども"もシンセの音色も歌詞もひんやりクリスタルで透き通っていて、神がかっている美しさでした。名曲揃い。

  • #2.TIM HECKER 『Love Streams』

    まずタイトルが超よいですよね。そして聖歌隊を起用した荘厳なサウンドが凄み。

  • #3.Enya 『Paint Sky With Stars』

    やっぱり時代はエンヤですよね。っていってもなかなか共感してもらえないですが(笑)。エンヤというと某海外CMでオチに使われたりと、面白い存在になっちゃってるのかもしれませんが、いやいや、やっぱり、アンビエントと声の気持ち良さの到達点。発展していくアンビエント・ドローンの潮流と交わっていないようで、でも、やっぱりエンヤが、ひとつのルーツになりえる存在のような。歌詞がまた良いんですよね。このアルバムじゃないですが"Only Time"とか、いろんな出来事について、すべては時間しか答えは知らない、という内容を歌っていて。単に気持ちいいサウンドなだけでなくて、メッセージやストーリーに深みがあって心に響いて。心に響くとか、そういうのバカにしちゃう感じもあったりするかもですが、この頃は、逆にストレートに良い事歌っている方がカッコいい気がしてきました。アンビエント/ドローン/チルアウト、そういうシーンで、言葉も含めてすべてで気持ち良さを追求してるような、そういうのもっと聴きたくて、2017年はその辺を掘っていこうと思います。