• #1.Tom Misch 『Geography』

    今年はやはりギタリスト的な目線からもこの作品。ジョン・メイヤーを彷彿とさせるブルージーなソロやジャズの素養を感じさせるコードワークに、J Dillaに強く影響を受けたビートとローファイな音の質感が混ざり合った心地よさ。加えてボーカルもヴァイオリンも素晴らしいのですが、でも1番好きなところは品格があること。若くしてこれだけの才能を持ちながら、音楽はそれでいて控えめで柔らかい。次の作品も今から楽しみです。(関口シンゴ)

  • #2.Smino 『NOIR』

    2017年のリリース『blkswn』ではそのオルタナティブR&Bとヒップホップのピュアな融合に魅了され、そして2018年リリースの本作。メロウかつ、スノッブで粋なビートにナードなボーカルの合わせ技は今回も健在で、憧れてしまいます。Anderson .Paakも今年は良く聴いたのですが、やんちゃで力強い彼が太陽なら、どことなく儚いSminoは月の如く。両者は僕にクリエイティブなインスピレーションと勇気や冒険心、開拓心、純真さを与えてくれました。音楽の新しさと言う意味を込めて、Sminoのこのアルバムを。(Shingo Suzuki)

  • #3.Unknown Mortal Orchestra 『SEX & FOOD』

    サイケデリックなサウンドとロック、フォーク、ブラックミュージックの混ざり方が絶妙で今年最も聴いたアルバムです。新作は今までのカラーを踏襲しつつ、さらにレイドバックした物やミニマムな曲も含まれていて、さらなるUMOの底力を示してくれた様な気がします。その代表的な意味で言うとリードの”Hunnybee”は何度聴いても飽きない曲です。(mabanua)