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#1.Jan Jelinek 『Loop Finding Jazz Records』
インターネットでBasic Channelの作品を聴いていた際にサジェストで出てきて、久々に聴き直したら猛烈に食らった作品。今年、自分の身辺に様々な変化があり、あまりエモーショナルな音楽を聴く気分になれない日々が続いたのですが。この作品の何の感情ともつかない感じにより、何度も聴く事ができて、日々の生活を助けてくれました。かつて聴いていた際は、IDM・エレクトロニカという認識と耳で聴いていたのですが……。時を経てディープハウスという音楽を知ったいま、ダンスミュージックとして自分の目の前に現れた感じも嬉しかったです。
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#2.Chaotic Reality 『Human Potential Movement』
大阪のnaminohana recordsにて店主のインベさんに店内で聴かせてもらい、思わず購入した作品。基本的にシングルのレコードはあまり家で聴かない事もあり、それほど買わないのですが、この作品はその例外でした。ポジティブな感じだけど、盛り上がるわけではなく、ごく微量なエモーショナルな感じが永遠続く雰囲気にハマり、繰り返し家で再生しました。A面の表題作は12分という長さも嬉しい……。ピッチを落として聴くのも尚更自分の気分には合って良かったです。アーティスト本人によって押されたであろうジャケットのスタンプと、貼られたステッカーの手作り感もすごくシンパシーを感じます。
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#3.Elko B. 『I Bambini Di Basilisco』
ベルギーのEksterというレーベルからリリースされている、コンテンポラリーダンスと子供向けのパペットショウに向けて作られた作品を集めたLP。ギターを中心として作曲されたであろう、ドラムマシンやシンセのアルペジオシーケンスや、パッドサウンドに包まれた浮遊感のあるサウンド。露骨にパラダイスっぽい感じではないけれど、肩の力が抜けたなんとも言えない世界観と、カラフルな収録曲のバリエーションが素敵。なんとなくゴンチチを連想してしまう感じもあります。この作品をリリースしているレーベルの作品を全体的に良く聴きましたが、これが1番好きです。