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#1.2 『生と詩』
今年弊社からリリースした作品。今年の頭から最後まで、殆ど2のメンバーと旅暮らしをしていました。スペシャさん主催のツアーから始まり、このサードアルバムのリリースツアー、下半期は沢山のバンドさんやイベンターさんにお呼ばれし、年間90本ほどライブを行いました。今年のライブのセットリストはこのアルバムから半分くらい構成されていることが多いので、まさに今年耳にした作品と言えるでしょう。鬱屈の中にあるFUN(楽しみ)、といったアルバムの印象で、なんとも不思議な出来栄え。ジャケットのキラキラしたホログラムを施したバンドロゴの中に少しだけ赤をいれたアイディアは、友人であるスタイリスト・伊賀大介くんの鶴の一声発信。多謝。
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#2.João Gilberto 『The Legendary Joao Gilberto』
キング・オブ・ボッサ。謎大きこのボサノバの巨人も今年逝去。この夏に公開された映画『ジョアン・ジルベルトを探して』が心に残りました。そんなことも手伝い、この夏はボッサ一辺倒。このCDは彼の曲が鬼入ってる超ベスト盤なのですが、高校生の時、仙台の新星堂というお店で買って以来の長持ちアイテム。静かに情熱的に紡がれる”Desafinado”は優しく小窓から入ってくるそよ風そのもの。おしゃれ至上カッフェーのとりあえずBGMとして名高いジャンルですが、逸話としてJoãoがバスルームで試行錯誤して生まれた音楽ジャンルである、という熱い一説が伝えられているのです。ボサノバの神様も他界しちゃうんだな……。合掌。
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#3.Converge 『Jane Doe』
今年の春は、ハードコアパンク熱が再燃してました。このバンドはボストンハードコアシーンを牽引しており、ややメタル寄りの趣向で、カオティックな暴力性とグラインドコア宛らの猛烈なスピードがあり、アルバム最後まで行き着く暇の無い程の狂熱が詰まってます。2001年の作品ですが、色褪せずに熱狂させていただきました。