• #1.John Frusciante 『Letur-Lefr』

    2019年最大のニュースは間違いなくジョン・フルシアンテのレッチリ再加入。2012年の本EPは、来たる時代に、2010年代最も過小評価された作品として思い出されるだろう。僕が中高時代にあれ程死に物狂いで練習したギターを捨ててトラックメイカーになった理由は、ジョン・フルシアンテがバンドを辞め、みみっちい打ち込み音楽をソロで作り始めたことで、そっちの方がはるかに芸術的価値があるように思い込まされたことが大きい。さらに、この作品が当時の僕の思い描く打ち込み音楽の理想のほとんどを備えていたため、却って、僕自身が作るものを真逆な方向へ向かわせた。ウェットなエモーション、チープな質感、ブレークビーツを細かく取っ替え引っ替えする作法、etc……。敬愛するジョン・フルシアンテの大好きだった部分を、僕は自身の楽曲ではほぼ受け継いでいない。(荘子it)

  • #2.Little Simz 『GREY Area』

    彼女をして”フィメールラッパー”だなんて但し書きを付記するのがナンセンスなほど、世界でいま一番かっこいいラッパーの1人だと思います。今年の上半期はこのアルバムを聴き倒しました。夏に出たマレーシアのシンガー・Yunaとの共作曲”Pink Youth”も超素晴らしく、エンパメントだなんて言葉が人類史上最も跋扈した2019年という時代の中で、真の意味で人を鼓舞する表現を発信し続けていたアーティストとしても印象深いです。渋谷ストリームで見た彼女の来日ライブは、心臓を直に殴られたかのような衝撃があり、音で殺す(轟音だとか音圧だとかそういう物理じゃなく、迫力という意味で)ってこういうことか! とやたら感動した記憶が。(TaiTan)

  • #3.The The 『Dusk』

    最近CDを買った。夕方とか自転車に乗りながら聴くとめっちゃいい。(没)