橋本氏お気に入りの『MCM × LWT』によるスタジャン。

LWTとはOPEN前の準備段階から色々とプロジェクトについて小木君には聞かせてもらっていたので、この度のCLOSEは、新しいステップに向かう前向きな展開といえど...正直どこか寂しく残念に思っています。
何事も一長一短ですが...あの小さなショップには、大きな店舗では出せない魅力があったので尚更なのかもしれません。

ユナイテッドアローズという大きな組織の中で、なかなかここまでの独創的な アプローチを魅せてくれた事は、僕らの世代として革新的な事と感じていました。そこにPoggyイズムを継承する、店長田中君をはじめ鈴木君・佐藤君のLWTクルーによるここ最近では類を見ない熱心な(暑苦しくもある??)ハートある接客も印象深く残っています。
ヒップホップやブラックカルチャーをスパイスに、トラッドファッションをベースとしたアプローチをし続けたLWTは、毎シーズン独自のスタイルをグローバルな目線でオンタイムに東京を表現し続けてたと思います。

最近チームワークの大切さを感じる機会によく出会います。会話はもちろん、伝達力と理解力そして表現力、そこに時代性が加わった時...こういったバランスこそが「大きな流れを生む」ように思います。ここで一言....。

第三者的な意見ですが.....「もし『より』こう だったら」と感じた事をつぶやかせていただこうかと。
ディレクターの小木君が描いている世界観を表現するには、単なる知識だけでなく精神的なところも理解し共鳴出来ていないと『小木君の考える服楽(フクガク)』を伝えきれなかったんじゃないかと思う。。
それゆえLWTを構成するあらゆるバランスがどこかに偏り、どこかが物足りなかったように感じてました。。。
(これについては色々飲み食いしながら話したなぁ〜と思い出します 笑)
自分はよくあるんですが、発案・提案してから形になるまでに整理しきれぬまま進むとブレが出たり、どこか欠けてしまう事があります…もちろん進めていく中で考え議論して修正して創っていくことはあるし、場合によっては見切り発車的な瞬発力ある行動も大切だろうと。
ただ、お店は少し違うのかなと思っています。仕込みを事前にするわけで、その段階までをスタッフ共々どこまで共有出来ているかどうかは大事なんじゃないかと。
仕込みは万端だけど、伝達をちゃんとしなかった、出来なかった為にその仕込みをうまく活かせなかったりでは....これではあとの祭り。
なかなか少人数ではごまかしも利きにくく、物理的にも難しいと思いますが、逆に小さい箱を武器に小木君とLWTスタッフだけでなく、取り扱い各ブランドとのコミュニケーション(会話と伝達)が『より』あればさらに歩幅も合い、また違った流れにもなっていたかもしれないかなと。ここにコミュニケーションがなかった訳ではなくあくまでも『より』深くあったらと思ってしまいます。自分にとっても今後に向けた前向きな展開・課題として受け止めたいと考えています。
好きな店であったがゆえ、目指す志が高いところにあったゆえのポジティブなつぶやきでした(笑)
ここでひとつの試みが終わる訳ですが、次なる小木君プロジェクトを期待して乾杯!!

WE ♥ LWT !! 

橋本 敦 / スタイリスト、Macknight ディレクター
http://www.switchmanagement.net/