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選んでくれた人

庄司信也

https://www.instagram.com/manatsumirai/
  • #1.ジャックス 『ジャックスの世界』

    言わずもがな、2020年は世界中が未曾有のパンデミックに覆われておりました。もう其れしかないですね。輝かしいメモリアルになる筈だった今年は、図らずも”からっぽの世界”になってしまいました。もちろん、そんな空虚の中にもそれ以外の色々なことがあったとは思いますが、こんなにわかりやすい大きいダークメモリアルな年もあるんだなと。そんな何処か塞ぎ込んでいる世界に浸るだけ浸ってみようという没落欲なのか、ジャックスのレコードを本当によく聴いていました。悲しい時とか空虚の時は無理して元気になりたくないなぁと。元気ないふりしていただけかもしれないけど……。

  • #2.V.A. 『Jamaica Jazz From Federal Records』

    そんなダークサイドで暮らしている中でも、何処か人ごとと言いますか、やることもないので、独り酒の量も増える一方で御座いました。そんなとき、ハンモックにも揺れていないのにその気にさせてくれたのがコチラのCD。1960年から1968年までのカリブ海に於けるルーツミュージックを纏ったジャズ、メント、ラテン、メレンゲ、ルンバ等々がコンパイル。スカやレゲエが生まれる前夜のジャマイカのフィーリング。ジャマイカン・ミュージックとお酒は相性いいんですよ。ジャズなんかで云えばアメリカ産の其れとは異なり、イナたいイナたい。機嫌よくさせていただいた音楽です。また、EGO-WRAPPIN'の森さんが週1ペースでYouTubeにアップしていた各ジャンルごとのミックス音源『誘惑の土曜日』も同時期に聴きながら酒を呑んでました。

  • #3.JANERET 『OLYMPUS』

    今年はミニマルを沢山聴きました。聴いたというより感じた(?)テクノ、ハウス。コロナ自粛のギリ前に観れた聴けた踊れたA Guy Called Geraldさん、田中フミヤさんのパーティー、最高でした。その後お外に出れなくなっちゃったから、余計に焼きついているのかもしれません。この作品はJoule Imprintを主宰するフランスのYoyaku一派の鬼才、Mickael Janeretの、2018年作品の再発。ミニマルハウストラックス。部屋の中でひとりで無限ループして踊っておりました。