
― いま掛け心地に関するお話が出ましたが、[FilMelange]も着心地に対するこだわりは国内トップクラスに強いブランドであるように思います。
素材や着心地に対して本格的に意識しだしたのは、自分でものづくりを始めるようになってからのことですね。「こういうものを創りたいからこの素材」とか、「この素材を使いたいからこういうものを創る」だとか、常に自分のものづくりの中心には素材があります。無地のTシャツ1つとっても、1回着心地の良いものを知ると、気付けばそればかり選んでしまうし、その「ついつい、着てしまう」という感覚が目指すところとしては究極なのかもしれませんね。日常的に使うものほど、ストレスの少ない物を選びたいという感覚は万国共通だし、もちろん、アイウェアにも共通している部分だと思います。― アイウェアでいうと、岩井さんは具体的にどういった部分にストレスを感じることが多いですか?
やっぱり鼻パッドの部分と、レンズの角度というところが一番ですね。この『CLUBMASTER』は角度が調節できるんですよ。どちらかというと重厚感のあるデザインだと思うので、掛けた時の"意外な快適さ"がすごく嬉しい。何の違和感も無く着用が出来て、重厚感のあるクラシックなデザイン。自分にとってはまさしく理想的な1本です。